当診が創立された昭和38年当時、当地域は夜間無医地区であり、その解消のため当診は夜間、休日の診療体制からスタートしました。その後、同年8月に24時間体制となり、15年後の昭和53年、現在地に移転しました。その当時、近隣の高次医療機関にはベッドの空きが少なく、入院が必要な方の円滑な入院が困難であったため、昭和54年より入院ベッドを有する有床診療所として活動して参りました。
また私たちが目指す医療は決して診療所の中にとどまるものではなく、生活の場である自宅もまた私たちの医療を提供する大切な場所であると考え、草創期から往診、在宅医療に力を入れ、その後、訪問看護ステーション・デイサービス・在宅支援センター・居宅介護支援事業所を設けました。平成9年には現在の診療所に新築移転し、看護師・介護スタッフ・ケアマネージャーと密接に関われる環境を作ることで、情報の共有をスムーズにしてより良い医療、介護サービスができるように心かけて参りました。
しかし、近年、病棟機能・デイサービス・訪問看護ステーションなどが外部の専門の施設によって多く供給されるようになったため、診療所の当初の目的は果たしたと考え、2020年7月から、外来診療と訪問診療を軸とした診療所に大きく体制を変更いたしました。
大きく体制は変わりましたが、従来私たちが第一に掲げた理念「社会の求めに共感し適切な医療の供給に努める」は変わらず、良質な一次医療(患者さんの不安と病気の重症度のバランスの取れた医療)を地域に提供し、平凡な疾患についての病気の仕組み、基本的な対処方法など自己管理に有用な情報を提供し続けると共に、専門医療に委ねるべき疾患については適切な高次医療機関へ紹介する事、そして往診・在宅医療の継続を行なっております。医療の専門化とともに、この診療所が果たす役割や提供できる医療も変化していきますが、今後も地域に貢献していく所存でございます。
・医療DX推進体制整備について
当診は医療DXを推進して質の高い医療を提供出来るように体制整備を行っております。
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12番10号
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